「ルイガノブック」に苦言呈す。2008年11月08日

 私も買っちゃいましたよ、Shiroさん

 それにしても大胆なムックだなぁ。「ルイガノ2009年モデルオールカタログ付き!」と謳っているが、コピーそのままに分冊のカタログが本編にくっ付いており、これを包む様に表紙周りが接着されている。表紙は厚手の紙にマットPP掛けて上から文字や商品だけクリヤーのバルク印刷がされている(専門の話で恐縮)。本編とカタログはグロスPPで、表紙周りの糊から剥がし易くなっている。例年豪華仕様のメーカーカタログとは異なり本誌ではペラペラの紙(73kのコート紙)となってはいるが、体裁は税別900円で割安な感じはする。

 しかし内容の方は、実のところルイガノの自転車をアキ・コーポレーションの他の扱い製品(VELOとかWellgoとか)と並べているだけなのだから、まるまる宣材みたいなもの。むしろ金を取って良いのかと訊きたくなる。無理矢理ファッション誌風にしたデザインとか、記事内容自体も、全体にムックとしての出来は正直ちょっと…。

 でもこのムックは、要するに今年から強化されたディーラー制に付随する政治的インナー向けフォロー策だよね。それにタツミが協力(もしくは相乗り)したって話か。だから正規取扱店の広告だらけ。正規店リストに14P割くか? 
ま、いずれにしても読者には関係ない話だけれど。

 なんでこんなに批判ぽく書いているんだろう。第一印象が悪いのは、ルイガノ自体のロゴ扱いのせいだ。アキ・コーポレーションは今年ルイガノのブランドロゴの変更を図ったらしい。「らしい」というのは、あまりに中途半端だから。全車種ではないのだ。しかもカタログの表紙も旧ロゴのまま。一方で車名ロゴは車種に関係なく斜体を掛けた太字書体に統一を図っているが、これこそ車種別に変えるべきだろう。また各車のカラーリングも専門の知識のある人間が決めているとは正直思えない。今年のルイガノはお洒落な印象がない。

 ムックがこれでは、商品が売れるかどうか怪しい。いや、その逆か。


「ルイガノブック」タツミムック定価900円(税別)

小隊司令部発

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