Standing Bar break (神田)2009年04月17日

 上着のポケットに手を入れると、breakのチケットが2枚出てきた。「ああ、ここにもあった」と言いながらパスケースにしまっていると、「最近その券多いよね。どれだけ通ってるのかと思っちゃうよ」と妻に言われる。

 しばらく前にシャツのポケットに入れ放しにして1枚駄目にしていた。それから妻は洗濯機に入れる前に胸ポケットを気にしているそうだ。たまに洗面台に置いてあることがある。言い様からするとサービス券か何かと勘違いしているようだ。

「ああ、これチケットなんだよ。この店チケット制なんだ。500円サービス券出るほど金額使わないし」

「どっちにしても呑んでるでしょう」

 ええとまあ、ともあれ、最近通い始めた神田のスタンディングバー「break」はチケット制となっている。ドリンク、フード、全て1チケット(500円)。そして3,000円のシートで買うと1枚オマケの7枚組。随分リーズナブルな価格設定となっている。

 神田駅の東口を出てすぐの高架下には飲食店中心に店が犇めいているが、自分にとって具合の良い店というのはなかった。街の方もあまり相性の良い店は見つからず、神田というとAlleyか82だったが、82は枝里姉店長が秋葉原に移ってからほとんど寄っていなかった。それがいつの間にかワンコインで呑めるスタンドバーが高架下に出来ていたのである。

 価格の割にバックバーは充実しており、最近よく呑む様になったモルトの銘柄(グレンリベットやグレンフィディック)も置いている。しかもドラフトはハートランドである。それだけでも得難いのに、何とズブロッカとイエガーマイスターがフリーザーに入っている。

 ラフな印象の店だが意外に間合いの良い感じである。店長サキ嬢も一見ぽわんとして見えるが動きはてきぱきと卒がない。

 場所柄ひと通り食べてから寄る客が多く、早い時間は空いている。私のように初手から空酒というタイプにも都合の良い店である。


チケットはなぜか財布以外の場所にしまうことが多く、なくしてしまうことが多い。

これからの季節、ファサードはフルオープンになる。店の前にある樽の上にグラスを置いて呑むのも良い。
→ Standing Bar break
営業時間:17:00〜25:00
(金曜18:00〜26:00、土曜16:00〜23:00、日祝休)

読書 堀江敏幸「おぱらばん」新潮文庫

この人が詳細に解説を挟むフランスの作家・画家や地名の多くを知っていたとしたらもう少しスムースに読める気もするがそれは到底不可能だろう。それにしてもこれ程の密度の随筆を、一体どれ位のスパンで書き上げられるのだろう。


小隊司令部発

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