新宿回避2007年05月18日

 暫くご無沙汰していた神田で呑んだ。なので早い時間だし、寄る所は決まっている。82Ale HouseからBar Alleyに行き、そして立ち喰い蕎麦を喰って山手線を半周して帰る。要するに新宿回避の方策であるのだが。

 銀座で呑んでも帰路は丸の内線に乗ってしまうので、下手をすると三丁目→G街→歌舞伎町などというフルコースになってしまう。そこへいくと、勤務先から徒歩数分の神田で締めの蕎麦まで喰ってしまったらどこへも行けまい。そうまで考えて帰るくらいなら、はなから呑まなきゃいいだろうという意見もあろうが、まあそんなことは分かる人には言うまでもないし、わからん人にはロジカルに語ろうが感情的に訴えようが伝わるものではない。

 それはまあいいんだ。書いていて楽しい話でもないし。

 しばらく寄らずにいる間に82Ale Houseは随分変わっていた。メニューは整理されておりハウスエールがなくなっていた。そしてN店長が異動し、例の「ハキハキ」E嬢が店長になっていた。これはこれはとお祝い代わりに呑んだものの例によって3杯ほどで退出。

 Bar Alleyもメンバーが変わっており、新しい女性バーテンが入っていた。例によって“日比谷OG”かと思ったが違うのだそうだ。

 女性の付く店に行くでなく、他の客に絡むでなくむしろ絡まれ、女を口説いて浮気するでもなく、こんな善良な呑み方も他になかろうがと思うが、それすらもまぁ酔っ払いの戯れ言な訳でして。

 ちなみに締めの立ち喰いというと諸兄はどんな店を選ばれるだろうか。私なぞは結構チェーン店でも良い方なんだが。立ち喰い蕎麦に限っては「地元店>チェーン店」ということはない様に思うし。もっとも私の場合、善し悪しは蕎麦よりは汁、汁よりは天麩羅で判断するたちなので、あるいは本末転倒なのかも知れない。


読書 開高健/吉行淳之介「対談 美酒についてー人はなぜ酒を語るかー」新潮文庫

当たり前だが、酒場で呑む男がなにも開高健や吉行淳之介の様に呑めるわけではない。そうありたいと思うことは、せいぜい自分だけのつまみの様なものであると考えるのだが、それだからやはり他人にはまるで理解されないものなんだろうなぁ。例えば妻とかにはな。


小隊司令部発

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