リキュール ― 2006年04月03日
建て替える前の家には、古い物が長くそのままになっていたが、父が若い頃に使っていたバーセットもその一つであった。中にはガラスのシェーカーや使いかけのリキュールとかが入っていた。このリキュール、最初に発見したのは私が中学生だった頃という記憶で、その時一口呑んでいるはずなのだが具体的な味の方は覚えていない。中学生に酒の味を記憶できる訳もないから当然なのだが、あまり旨いものでなかったという記憶である。色は紫だったのでバイオレットリキュールだったのだろう。なんでそんなものとも思ったが、当時の流行だったのだろうし、当然使い切るほどには呑めなかったということなのだろう。 そんな話を思い出したのは、つい先日うちのストッカーから昔買ったリキュールが出てきたからだ。クレームドカカオのホワイトとノチェロ。子供の菓子の山にこんなものが隠れているとは気付かなかった。 リキュールも色々あるがクレームドカカオを単体で呑むという話は聞かない。これは私の好きな「アフターミッドナイト」を作るために買ってあったものだ。銀座のMODでは、ある時からこれのブラウンしか置かなくなってしまい、「アフターミッドナイト」を頼むと本来の淡いライトグリーンではなくオリーブドラブの様な色になってしまう。これは別に「迷彩色」と命名した。MODに行かれる機会があればバーテンのI君に「ウオツカベースの"迷彩色"を」と頼んでみては。サービスに戦車の話でもしてくれるかも知れない。 一方のノチェロはクルミのリキュール。単体でもイケる。栓が本物のクルミとコルクでできている。同種の他社製品と違って香りが嘘臭くない。 これらを買った当時は、隣の市にアパートを借りて夫婦で住んでいた。甘いリキュールを2人で呑んでいたという次第である。となると、もう10年程前の酒ということになる。 ノチェロをロックで呑んでみる。酒の方は相変わらず甘くて香りが良い。 |
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今週の読書 井上荒野「もう切るわ」 光文社文庫
タイトル買い。解説を角田光代が書いているが、その事をどこかでとやかく書いていた人がいた気がするが記憶違いか? |
生憎私は酒を一切飲まないので、未開封の物は全部親戚や知人にあげてしまいました。
開封してある物は残しましたが、誰も消費しないのでそのまま保管してあります。
多分、今後も状況が変わることは無いでしょうね。